温室の周辺でも、ヤマウルシやウリハダカエデが色づいてきました。今年の紅葉はあまりきれいじゃないとか、いや猛暑のお陰で紅葉は例年になくきれいだとかいろいろなお話を耳にします。同じ色を見ているのに、お天気によって、或いは光線の加減によって微妙に色味が違っています。色は、光の屈折によって私達の視神経に届けられる? 「現象界の物質的存在には、固定的実体がなく空(くう)である」と般若心経にありますが、光が届ける色も実は空(くう)・・・?かもしか横の小さなガーデンでは、植栽作業が終わり、紛れもなく赤く色づいたオオバスノキとノコンギクはきれいでした。そして、紅葉した桜の木の傍では、高山植物の苗たちを守っていた寒冷紗の骨組みの撤去作業が続いていました。もの思う秋、育苗箱の小さな芽が、空(くう)ではなく実(じつ)そのものの世界を語っています。
光が映す秋の色
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