寒気が入り、一気に色づいた感のある山々を背に白山が二度目の雪化粧。絶好の撮影スポットには、たくさんの車。穏やかなお天気で散策を楽しむ人達の姿も見受けられました。植物園への道には、猪の痕跡が。地中の虫やヤマイモなどをもの凄い嗅覚で探し当てます。鍬でうったように、土が掘り起こされています。
植物園では、冬に向けての片付けや道作りが行われています。作業の足下には、タカネマツムシソウが一輪。他にも、タテヤマウツボグサやイブキジャコウソウが一輪。寒気と暖気の繰り返しに、植物たちも勘違いするのかもしれません。大きな種をつけたササユリは、件の猪がそのうちに目をつけて、いえ鼻をつけて掘り返されるのではと心配になります。大切に育まれた植物たち。野生の生き物たちはおかまいなし。被害にあったら植え直し、雨で流れたら、道に又、溝を切ります。自然に抗うことなく、西山の植物園の秋がすぎます。